■少女単体 第5回公演「恋人が障害者」チラシ問題
―その1:演劇公演における「チラシ」とは?―
いつもありがとうございます。苅谷文です。
少女単体では、公演毎に、それを宣伝するためのチラシを制作しています。
今までどんなチラシを作っているのかは、こちらに一覧がありますので、ご覧下さい。
そして、今回、第5回公演「恋人が障害者」を公演するにあたり、このようなデザインのチラシを制作しました。こちらをご覧下さい。
このチラシについて、今回、問題が勃発しています。どんな問題なのか。それをここで公開させて頂きます。
まず、チラシを宣伝する場所について、説明します。
作ったチラシは、主に、劇場等で上演される、他劇団・カンパニーの演劇公演等にて、配布させて頂いています。
よく演劇を観に行く人であればおわかりかと思いますが、ほとんどの劇団が、公演の際、お客様各位へパンフレットを配布しています。
そのパンフレットと共に、その公演とは直接関係のない、他の劇団のチラシが束になったチラシセットのようなものを受け取ることがあると思います。
または、各座席にそのチラシセットが置いてある場合があると思います。
これは、その公演において、チラシの配布をする事で、自らが主催する公演等の宣伝をしたいという希望を持つ、各劇団・カンパニーが、折り込んでいるチラシです。
そういったチラシセットの中に、少女単体もチラシを折り込ませて頂き、公演の宣伝をさせて頂いています。
この宣伝方法は、単純に「折り込み」と通称され、演劇公演においてチラシを制作している劇団・カンパニーであれば、ほとんどの団体が、この「折り込み」という方法を宣伝に用いていると思います。それだけ、メジャーな宣伝方法です。
「折り込み」に関する詳しい説明は、こちらをご覧下さい。
■ブログ 『恋人が障害者』までの道のり 〜10/28付 チラシ折り込みって、なあに?な人は読んでね。〜
次に、演劇公演におけるチラシというものに対する私の考えを、簡単に述べさせて頂きます。
一言で言えば、それは、宣伝材料として大変重要なもの、と私は考えています。
まず、演劇は、公演より前に、そこで何が行われるかが「わからない」、という文化です。
客は、「面白いから」その公演を観に行くのではありません。「面白そうだから」足を運んでみるのです。演劇の実態は、蓋を開けるまでわかりません。
では、その「わからない」ものを、どのように宣伝し、観に来てもらうのか。その手段のひとつとして、「チラシ」という宣伝媒体があります。
私は、チラシも「作品」と考え、チラシ=宣伝美術を創作しています。
その公演が「面白そう」か否かは、公演を観るより前に、まず、チラシをいう作品を見た上で、客が判断し、その後、実際に公演に足を運ぶに至るもの、と考えています。
もちろん、演劇公演の規模は、大小さまざまなものがあり、マスコミの宣伝力に強い劇団や、中には、芸能人を出演させたり、有名な演出家が関わっていたり、と、チラシという宣伝媒体に頼らなくとも、大衆へアピールできる公演もあります。
ですが、無名の劇団やカンパニーの場合、具体的に宣伝できる手段としては、ほぼ、チラシしかない、というのが現状でしょう。少女単体は、そうです。
事実、少女単体の場合、アンケート統計の結果、9割以上の観客が、「来場したきっかけ」に、「チラシを見て」という理由を挙げています。(少女単体のアンケート回収率は、約80%です。)
それだけ、チラシというものは、宣伝媒体として影響力のあるものだと、私は自分の経験を通して、確信しています。
また、上記の通り、チラシを宣伝する場所は、他劇団の公演における「折り込み」が主流となりますが、チラシを折り込みに来る劇団は、自分だけではなく、他にもたくさんの団体があります。
公演によっては、チラシセットの束が、ひとつの図鑑くらいの太さになるほどのものもあります。
人気のある劇団の公演などはそうです。人気がある=客が集まる、ので、そうゆう公演にチラシを折り込みたいと希望する劇団は多いのです。
そういった状況においては、自分の公演のチラシが、他の団体のものより、いかに目立つことが出来るかが、とても重要になってきます。
数あるチラシの中で、自分のチラシに目を留めてもらうには、どうしたらよいか、そして、そのチラシという枠の中で、いかに面白いものを創れるか、人の目にインパクトを残せるか、名前を覚えてもらえるか、公演に足を運ばせたいと思わすことができるか、等々の戦略が、必然的に重要となります。
少女単体の場合であれば、「サイズB5、両面印刷、表カラー、裏白黒」という限られた枠内で(今回の「恋人が障害者」はサイズをA4にしましたが、今までは、前述の形態で統一してきました)、いかにそういった要素を持たせられるかを重要視し、チラシの制作をしています。
チラシが面白くない劇団は、公演もつまらない、というのが、私の持論であり、それは的中しています。(個人的見解においての「つまらない」です。)
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
今、少女単体 第5回公演「恋人が障害者」のチラシにおいて、何が問題になっているのかを書きます。
「チラシの折り込み」が、無名な劇団・カンパニーにとっては重要な宣伝手段であるというのは上記した通りですが、その折り込みの方法として、いくつかのパターンがあります。
ひとつは、各自が、そのチラシを折り込みたい劇団ないし、劇場に、直接、折り込みの許可を取り、予約をした上で折り込ませて頂く、という方法。
この場合、各劇団のスタッフや担当者が、チラシを持参し、所定の場所(上演会場の場合がほとんど)へ出向き、各自の手で折り込み作業をする、というやり方がほとんどです。
もうひとつとして、「折り込み代行業者」を利用する、という方法があります。
これは、有料でチラシの折り込みを代行をする業者があるのですが、そこへチラシを委託し、各劇団の公演へ配布してもらうという方法です。
さて、今回の問題は、この「折り込み代行業者」と少女単体との間で起きました。
これまで、少女単体は、チラシ折り込みにおいて、自分で折り込みに行く方法と、代行業者に委託する方法の、ふたつを併用してきました。
委託した業者の名前は、「有限会社ネビュラエクストラサポート (通称"Next")」=(以下、「Next」と表記)といいます。
業者を利用した理由としては、まず、皆さまご存知の通り、少女単体には私一人しかスタッフがおらず、公演に関わる様々な作業を一人で担うのはとても大変なもので、単純に、負担を少しでも軽くしたいという理由。
もうひとつは、この「Next」という業者を通さないと、チラシの折り込みをさせてもらえない公演があるからです。その場合は、この業者へ委託せざるを得ません。
そういった理由から、この「Next」という業者を利用させて頂いていました。
具体的には、今までに、「膣」と「ロミオとジュリエット」の2種類のチラシを、委託したことがあります。
そして、今回の公演、「恋人が障害者」のチラシも、「Next」へチラシを委託するつもりでいました。
ですが、このチラシを配送した時点で、「Next」より電話が入り、「『恋人が障害者』のチラシを折り込むことはできない」と言われました。
その後の話は、次のページへ飛んで下さい。長くなりましたが、やっと、ここからが本題です!GO!