ボディーブローな過去
2004年8月


8/28
帰り道では言葉を交さなかった。
何も喋らないあの人が好きだった。
魂が身体に内在している事がもどかしかった。
あの人の魂を探した。
なぜ一固体に対する魂はひとつなのか。
そもそも、固体に宿るという理念は思い過ごしか。
オレがこれを越えればいいのか。
―何を?
すぐに消えてしまうあの人を痛切に感じながら、帰り道を反芻していた。

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―追記―
遊んで帰ってきたら、BBSが消えていた。
元々、匿名で意見を書く掲示板は嫌いだったのだが、コミュニティーエリアがあった方が良いのではという助言のもと、設置したのだった。
自分のホームページに苦手なカテゴリが置いてあることに不本意を抱きつつも、
お客さんからの書き込みがあった時はとても嬉しく、有難い気持ちだった。
感慨深い書き込みもあり、文章の上手な方もいらっしゃって、人知れず感化されていた。
それが消えてしまったことが、ただ悲しい。

メッセージを書き込んでくれたお客様や、オレのお友達、今更ですが、ありがとうございました。
思えば過去のメルマガで、事前に掲示板は消すよ、と書いたんだっけ。
まったく、外事に感けておりまして、管理が行き届かず申し訳ありませんでした。
不愉快な思いをさせてしまった方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。
本当に謝りたい気持ちでいっぱいです。
私自身、最近になって掲示板の扱いに慣れて来たところで、ちょっとしたお知らせをするのに便利だし、
書き込む内容もボディーブローとは違ったネタを書けることに楽しみを覚えていたのですが、それもおしまいにすることにします。
今後、掲示板を設置する方針はありませんので、悪しからずご了承ください。

くれぐれもお断りしておきますが、このサイトはオレのサイトです。
オレがドメインを取って建築した家です。
人様の家に上がるときは挨拶をし、靴を脱いで揃えてから上がるという良識をお持ちの方のみ、歓迎します。
育ちの悪い人間は嫌いです。
オレのホームページを読むより、ほかの趣味を見つけて下さい。


8/26
「どうにかはならない」と母に言われたことを思い出す。
この言葉を聞くと、殴ってやりたいような、どうすることもできない苛立ちが込み上げてくる。
電車の中などで突如この言葉が脳裏を過ぎると、一瞬で全身が狂いそうになり、この体ごと世界が吹っ飛べばいいという気持ちになる。

自分には絶対にどうにかする自信があった。
だけど、どうにかするのは今でなくてもいい気がしていた。
そのまま何年も過ぎた。
気がついたら周りの同級生は皆「どうにか」していた。

何年も前と同じ言葉を母に掛けられる。
「どうにかはならない」と。
気が遠くなった。
情けなかった。死にたかった。
オレは時代に忘れ去られてしまった。

8/25
別に寂しがることはないのだ。
何が変わろうと、オイラはなんも変わんねーだ。
誰だよ。
馴れなれしくすんな。
オイラ知らねーよ。
気付かないでくれ。
このまま遊覧船ツアーだよ。
多摩川からセーヌ川を渡るよ。
どこまでも変わる景色だよ。
オイラはひとりでそれをみるよ。
いつまでも。


8/23
脳みそが寝ない。
いつも何かをみている。
安眠に試した、酒、クスリ、セックス、すべて撃沈。
オレの脳みその考えていることは、わからん。
起きていて何がしたいというのだ。
オイラは夢も現実もみたくない。
眠らせてくり。


8/20
裸なんて、ギャグやろ。
つるっぱげやんか。
誰もお前など見てない。
笑われてんだぜ。
己惚れてんじゃねーよー


8/18
野犬をみた。
土砂降りの中を駅へ向かう道すがら、向こうからボロボロの犬が歩いてきた。
ひどく痩せていて見るからに乞食の風貌なので、野犬に違いないと思うが、
それにしても、東京の住宅街で野犬に出会うのは珍しいことだ。
しかも雨の中をわざわざ歩いている。
どこへ向かうというのか。
行く当てもないのに。
この光景はなんだろう。
幻か。
不吉の前兆をみたのか。
振り返ってみると、犬はいなかった。

8/15
今年も熱中症にかかった。
コンクリートに体が沈んでいった。
手を伸ばすと、どんどん世界が遠ざかっていくのだった。
脳が蒸発する。
肢体が化石になる。
タンタルスは今も永遠の渇きに苦しんでいるのだろうか。

光を信ずる者と、そうでない者がいるが、オレは後者である。
目が覚めたら、闇だった。
水をガブガブ飲む。
まだ、手は届いた。
残酷な平和は続く。

8/11
とてもそんな風には見えませんでしたよ、信じられないわ、怒鳴り声が毎晩聞こえたんですよ、おかしいねって主人とも話してたんですけど、
地域ぐるみで子供をみるということが大切なんだと、近所付き合いが希薄になってるせいで、親も知らなかったなんて、
ことなかれ主義のいい例ですよ、変な人でしたよ、あそこでね発見したんですよそれでねすぐに110番して、
もっと早く気付いてあげればよかった、どうしてこんなことに、いい子だったんですよ、許せません、容疑者にはせめて真実を、
ノー・モア・ウォー!!!ラブ・アンド・ピース!!!

愛の反対は無関心だと、マザー・テレサは言った。

黙認は暴力であり、ボク達の平和である。

8/8
外野がうるさすぎる。
オイラは構ってもらえないで喚いているガキにも優しくしてあげる、とても寛大な女性なので、キミたちを構ってあげようね。
メールで感想をたくさん頂きますが、ずべて好意的なものでした。
どなたもご丁寧に住所や連絡先を明記して下さり、良識の元にご意見を下さった事に感謝しています。
私も誠意を持って対応させて頂きたいと思っています。

さて、一方で、オレに直接ものを言えない小心者共ね。
おまえらさぁ、オレに隠れた場所で遠吠えしてて、虚しくないの?そんなに悔しいか?
自分の身は防御したままで、好奇に晒されている小娘を叩いている。相当のバカだと思います。一刻も早く、自分が汚い人間だと自覚してください。
とりあえず、テメーの顔を晒して発言してみろよ。
怖くてできないか。
女相手にビビってるチキン野郎と、欲求不満のブス女ね、
キミが何を言おうが、世間は耳を貸してはくれないよ。
キミがどんなにオレを批難しようが、オレを変えることはできん。
お前ごときが世界を動かすことなど不可能だ。気付け、バカ。
まあ、お前は一生、部屋の隅っこで文句言ってりゃいいよ。お似合いだ。

あとね、「エロチラシを作っておきながら、エロをやってない」とか「エロチラシで釣って客を騙した」とか言ってるバカ野郎ね、
「エロチラシ」ってなんですか?
「エロ」だと思ってるのはテメーの勝手な解釈だろうが。
オレは最初から「エロチラシ」など作っていない。
オレは自分の裸が美しいと自覚している女だ。
「少女単体」の舞台にはオレしかいない。
だから、自分の美しい姿態を宣伝媒体にした、それだけのことだ。
それをお前が勝手に「エロ」と解釈し、勝手に騙されたと思ってるだけだろうが。
オレに濡れ衣を着せるな。勘違いも甚だしい。このキチガイ野郎。
人様に晒せない汚い体のクソ野郎が、オレの美しい裸が見れなかったことでムカ腹立ててんじゃねーって。
だいたい、エロの基準なんか千差万別だろうが。
裸だけがお前のエロチシズムか。
つまらない野郎だな。ソープにでも行けや。
テメーがオレ様を見ようなど、100年早いね。

脚本の冒頭でオレは自分の写真を撮っているのだが、そのシーンでは最初、全裸という設定だったのだ。
実際、開場直前まで、オレは全裸になって、汗よけのベビーパウダーを体に塗っていた。
だけど、開場して客が入った途端、急に裸体を晒すのが嫌になって、服を着た。
なぜって、お前らみたいな野郎に見せたくなかったからだよ。
お前らの汚い面から、裸目当だという心情があからさまに伝わってきたんで、急遽取りやめました。
ああ、こいつらに見せるものはなにもないな、と。
オレは客を選ぶからね。
なぜ、汚い人間に美しいものをわざわざ見せてやらねばならないのだ?
低脳に見せるものは、なにもない。
だいたい、誰がお前に少女単体を観に来いと言った?
誰かに命令されて来たわけ?
自分で選んで勝手にオレに会いに来たんだろうが。
こっちはお前なんか待ってねーよ。
自分の思い通りのものが得られないからって腹立ててんじゃねーよ、バカが。
残念ながら、世界はお前の思い通りに動いてはいないのよ。
お前らは、こんな小娘を自分で選んで観に来たのに、その小娘にさえ選ばれないという、情けない立場なのだよ。
自覚しろ。

それからな、「こんなの演劇じゃない」とか言ってるアホね、オレは最初から演劇なんかやってねーっての。
勝手にオレをお前のカテゴリーに嵌めるな。
オレはオレだ。演劇などやってはいない。
「演劇」と言う単語を使わなきゃ、感想も言えないか?「演劇」という言葉を利用して逃げてんじゃねーよ、アホ。
少しはマシな意見のひとつやふたつ、オレに直接言ってみろや。
自分じゃ何もできない無能野郎が、オレが「自分の思い通りの苅谷文」でなかった事に腹を立てている。醜い光景だ。
お前がどんなにオレを求めようが、オレはお前なんか嫌いだっての。
演劇なんか観てねーで、女を喜ばせるセックスの仕方でも覚えたらどうなんだ?
まあ、どうせ誰からも相手にされないんで、演劇鑑賞が趣味になってしまったんだろうな。
お前ごときには、所詮、演劇がお似合いだ。
一生、演劇演劇、って言ってろよ。

オレに対して腹の立った奴は全員、自分自身に苛立っているにすぎない。
責任を転嫁しないように。
自己責任の元に入場したんだろが。
人様の悪口ばかり言ってないで、たまには自分の醜い姿を直視してみろ。

あと、引きこもりの話じゃないじゃーん、とか言ってるバカな、
これも同じ。お前の「引きこもり」とオレの「引きこもり」とではわけが違うんで。

いい加減よ、テメーの基準でものを考えるのやめとけや。時代錯誤もいいとこだ。
こっちがせっかくボーダレスな空間を与えてやったのによ、お前ら結局、自分でボーダーラインを引いてるじゃないか。
好きで集団の中に埋もれてるじゃねーか。
無意識に、本能的に、自分自身で大衆を選んでるんだよ、お前らはな。
そんな連中が、「安全な集団」の中から何を喚こうが、何も起こりはしないのだ。
そして、そんな奴らを集めて中心にいるオレはもっとアホだってことだ。

あの場でのオレにとっての「観客」は、家にいるオレを無理やり呼び出そうとしている「同級生」であった。(台本を読んだ方ならお解りかもしれない)
お前らなんかにオレを見せるもんか!絶対に外へは出ない!見世物になるのはごめんだ!
オレはその気持ちに忠実に、あの場にいただけです。
所詮、オレも「部屋の中=安全な場所」から外界へ向かって文句を垂らしている自意識過剰な小心者であり、そして逃げ道を探す哀れな人間に過ぎないということです。
またのご来場をお待ちしております。

8/7
眠っても眠っても、眠い。

雨戸を閉めて酒を飲んでいる。
オレの部屋は真昼でも夜だ。
ヒッチコックの映画が唯一の灯かりとなっている。
白と黒。カラーがない。
夢の中にだけ色がある。
好きな人に会う。
交差するリアル。
ここはステージかな、オレの部屋かな、夢かな。
ああ、顔と体がなくなって欲しい。
眠い。寝る。

8/3
全身が痛い。
舞台で何をやったのかは、もう憶えていない。
気が付いたら体中がアザだらけになっていた。
どこでぶつけたんかな。
よくわからない。

この場を借りて、ご来場頂きましたすべての皆様、そしてご協力頂いた方々に厚く御礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
一人では実現できなかった幻です。

今回の公演をどう捕らえるのかは各自の自由です。
人の気持ちなど、オレにはわからない。
オレがこの舞台を通して思ったことを書くとすれば、人は自由を与えられても自由にはなれないんだな、ということ。
そして、何をしたらよいのか、どこへ行けばよいのか、それがわかる人間は、あの場には一人もいなかった。
そこに俳優はいなかった。
ということだけです。

内容なんか、初めからどうでもよかった。
オレは観られる立場として、あの場にいたわけではありません。
中心でみんなをみさせてもらっただけです。
オレは100万円と半年という時間をかけて、くだらないショーをみました。
お金と時間は無駄なものに使うと決めています。
貧乏人は嫌いです。
貧乏な人は「少女単体」を楽しめないと思うので、次からは来なくていいよ。
お金持ちだけ来てね。

朝、家に帰ったら、Tシャツが戻ってきていた。
半月ほど前、洗濯して干した際に風で飛ばされて、その後行方不明になっていたのだが、そのTシャツがアパートのエントランスにかけられていた。
いや、正確に言うと、行方不明ではなく一階の人の庭先に落ちていたのだが、手を伸ばしても取れないと諦めて、ずっと見て見ぬフリをしていたのだ。
オレがステージにいる間に、誰かが見つけて拾ってくれたんだな。
大家さんか、それとも一階の住人か。
オレがクソ舞台にかまけている最中、誰かはオレのために親切をしてくれていて、Tシャツはオレの帰りをずっと待っていた。
オレは舞台なんかやらずに、早く家に戻ればよかったのだ。
そして、お礼を言えばよかったんだ。
また、しなくていいことをしてしまった。